コタロウアプリで距離を測るのって、規則的にはどうなんだろう…。
ゴルフの距離計アプリは、使い方しだいで規則の扱いが変わります。
先に結論から。
ピンまでの残り距離を知りたい人は、手持ちのスマホで足ります。
- 残り距離を知りたい人はアプリで足りる(アプリで足りる範囲)
- 距離の計測は規則4.3a(1)で認められる(規則の原文)
- 高低差の計測と番手の推奨は認められない(認めていない3つ)
- 競技に出る人はその競技の委員会に確認(ローカルルールひな型G-5)
- コースでのスマホの扱いは行くゴルフ場の公式サイトで確認(実在4コースの規約)
知らないまま使うと、同伴者の前で指摘される場面が出てきちゃいます。
人には聞きづらい話なので、規則の原文とアプリの公式表記だけを並べてみました。
この記事は、特定のアプリをすすめません。
ゴルハックの運営方針のとおり、公式に書かれていることだけを置いていきます。
4つの質問から、いま取り組むテーマを1つに。次の練習でやることと、練習メモを作ります。
回答をもとに練習の優先順位を整理するツールです。スイングの原因やスコア改善を保証するものではありません。練習内容はゴルハックの提案例です。
ゴルフの距離計はアプリで足りる?残り距離を知りたい人は足ります


アプリで足りる範囲と足りない範囲は、きれいに分かれるんです。
どれも根拠は、ゴルフ規則の原文とアプリの公式表記なんです。
残り距離を知りたいだけの人は、スマホのアプリで足ります
結論から言うと、グリーンまでの残り距離を見るという用途に限れば足ります。
理由の1つ目は、ゴルフ規則が距離計測機器の使用を認めていること。
距離計測機器と呼ばれるのは、レーザー距離計・GPS腕時計・スマホのアプリあたりですね。
アプリで足りる範囲。ピンやグリーンセンター(グリーンの真ん中)までの残り距離を画面で見るところまでが、手持ちのスマホでまかなえる範囲です。
理由の2つ目は、この記事で扱う4本のアプリの公式表記に、距離を計測する機能が並んでいること。
ただし公式表記にあるのは、機能の名前だけ。
誤差のヤード数までは書かれていません。
だからこの記事では精度を数字で語らず、公式の注意書きだけを扱っていきます。
規則が認めていない使い方は、高低差・番手・風速の3つ
タイトルで挙げた3つは、次のとおりです。
どれも便利そうに見えて、つい使ってしまう機能なんですよね。
- 1つ目:高低差を計測すること
- 2つ目:そのラウンドの距離に基づく番手の推奨
- 3つ目:コースの風速を計測すること
いずれも、規則4.3の条文に認められないこととして並んでいる使い方なんです。
原文と細かい線引きは、次の章でそのまま引用します。
競技に出る人と、行くコースが決まっている人の確認先
迷ったら、確認先を3つに分けて考えると整理できますよ。
競技やコンペに出る人が見るのは、その競技の委員会の案内です。
委員会(その競技を運営する側)は、距離を測る機器の使用を禁止する選択ができます。
- 仲間内のラウンド:規則4.3a(1)の範囲で判断
- 会社のコンペ・クラブ競技:主催者(委員会)の案内
- コースそのものの扱い:行くゴルフ場の公式サイト
コースでのスマホの扱いは、行くゴルフ場の公式サイトで先に確認できますよ。
規約はコースごとに違うので、人づてではなく公式ページで確かめましょう。
距離計アプリでゴルフ規則が認めていない使い方は3つ


ゴルフ規則の原文を読むと、線引きはかなりはっきりしているんです。
引用はすべて、日本ゴルフ協会が公開している日本語版のオフィシャルガイドからです。
距離や方向の情報を得ることは、規則で認められています
最初に確かめたいのは、認められている側。
規則4.3a(1)(ラウンド中の用具の使い方を決めている条文)には、こんなふうに書かれています。
認められる。距離や方向に関する情報を得ること(例えば、距離計測機器やコンパス)。
距離を測ること自体は、規則が正面から認めている行為なんです。
アプリを開いて残り距離を見る使い方は、ここにちゃんと収まります。
この一行を知らないまま使っていいのか迷い続けるのは、もったいないですよね。
1つ目:高低差を計測すること
1つ目は、打ち上げ・打ち下ろしの高低差を数字で出す使い方です。
打ち上げとは、グリーンが自分より高い位置にあることを指します。
認められない。
高低差を計測すること。
アプリの「打ち上げ〇ヤード」「実質〇ヤード」といった表示が、ちょうどここに重なりますね。
画面に機能があること自体と、それを使って計測する行為は、別ものなんです。
どのアプリが違反だ、という話ではありません。
2つ目:そのラウンドの距離に基づく番手の推奨
2つ目は、そのラウンドの距離をもとにクラブを推してくれる表示です。
規則4.3a(3)は、記録することと処理することを分けています。
認められる。
ラウンドのプレー情報や生理学的な情報を(ラウンド後に使用するために)記録すること(例えば、クラブの距離、プレーのデータ、心拍数)。
認められない。
ラウンドのプレー情報を処理すること、または解明すること(例えば、現在のラウンドの距離に基づく使用クラブの推奨)。
打った距離をあとで見るために残すのは、認められている側。
そのラウンドの最中に、その数字からクラブを勧めさせるのが、認められない側なんです。
線引きの覚え方。「あとで見るために残す」は認められる側、「いま出た距離からクラブを決めさせる」は認められない側です。
ラウンド前に集めた情報を使うことは、規則がはっきり認めています。
だからゴルフ初心者の飛距離は何ヤードが普通かを先に知っておく分には、規則の問題にはならないんですよね。
3つ目:コースの風速を計測すること
3つ目は風です。
規則4.3a(2)は、風の情報をどこから得るかで扱いを分けています。
認められる。
天気予報から入手可能なあらゆる種類の気象情報(風速を含む)を得ること。
認められない。
コースの風速を計測すること。
天気予報から風速を知るのは、認められている側。
予報で使われる風速という言葉は、気象庁の予報用語で定義されています。
いま立っている場所の風速を機器で測るのが、認められない側。
風の見方。アプリの矢印が予報から取ってきた値なのか、その場で測った値なのかを、公式表記で確かめておきましょう。
4本のうち公式表記で確認できたのは、予報から取得した上空の風という書き方でした。
機能が付いているだけで違反になるの?
よく出てくる疑問には、規則4.3の柱書きが答えてくれています。
この規則は用具の使用方法だけを対象としており、プレーヤーがラウンド中に持ち運ぶ用具を制限するものではない。
規則が対象にしているのは、持ち運ぶことではなく使い方なんです。
ただし、この記事で「違反にならない」とまでは言い切りません。
競技に出る方は、その競技の委員会の案内で確かめてみてください。
| 対象 | 規則での扱い | 条文 |
| 距離や方向の情報 | 認められる | 規則4.3a(1) |
|---|---|---|
| 高低差の計測 | 認められない | 規則4.3a(1) |
| 予報から得る風速 | 認められる | 規則4.3a(2) |
| コースの風速の計測 | 認められない | 規則4.3a(2) |
| プレー情報の記録 | 認められる | 規則4.3a(3) |
| そのラウンドの番手推奨 | 認められない | 規則4.3a(3) |
出典:公益財団法人日本ゴルフ協会「ゴルフ規則のオフィシャルガイド 2023年1月施行」(2026年9月9日確認)
ゴルフ競技やコンペで距離計アプリを使えるかは委員会しだい


プライベートのラウンドと競技とでは、判断する人が別なんです。
ここも、根拠は規則の原文とローカルルールのひな型です。
プライベートのラウンドは、規則の上では使えます
仲間内のラウンドで距離を測ること自体は、規則の問題になりません。
理由は、規則4.3a(1)が距離計測機器の使用を認めているからです。
同伴者に聞かれたときも、条文の場所を知っていれば話が早いですよね。
仲間内のラウンド。規則の上では距離計測機器を使えます。ただしコースそのものの規約は別なので、行くゴルフ場の案内も見ておきましょう。
ここで注意したいのは、コースの規約は規則とは別だということ。
そこはゴルフ場ごとの規約の章で、実在4コースの原文を並べました。
競技はローカルルールひな型G-5で禁止できます
競技になると、委員会が禁止を選べます。
ローカルルールひな型G-5は、あらかじめ用意された文面のひとつ。
委員会が、距離を測る機器を使わないと決めるときに使うものです。
目的 規則4.3はプレーヤーに距離を計測する用具を使用すること(特定の要件を満たすことを条件とする)を認めていますが、委員会は電子的な距離計測機器の使用を禁止することを選ぶことができます。
「規則4.3a(1)は次のように修正される:ラウンド中、プレーヤーは電子的な距離計測機器を使用して距離情報を得てはならない。ローカルルールの違反の罰-規則4.3の罰則参照。」
採用されている競技では、距離だけを測るアプリも使えません。
原則は認められ、委員会が禁止を選べるという順番なんです。
だから、出場する競技の案内に書いてあるかどうかを、先に見ておきましょう。
違反の罰は、ストロークプレーで2罰打から
罰の重さも、規則にちゃんと書いてあります。
規則4.3の違反の罰:
最初の違反の罰:一般の罰。違反がホールとホールの間で起きた場合、罰は次のホールに適用する。
2回目の違反の罰:失格。この罰は、この2回目の違反の種類が最初の罰の原因となった違反のものとはまったく違うものであったとしても適用する。この罰は最初の違反の後に介在する出来事(規則1.3c(4)参照)があった場合にだけ適用する。
一般の罰は、用語の定義でこう決まっています。
一般の罰
マッチプレーではホールの負け、ストロークプレーでは2罰打。
ストロークプレー(打った合計の数で競う方式)では、2罰打が加わります。
マッチプレー(ホールごとの勝ち負けで競う方式)では、そのホールの負け。
知らずに使うより、罰の重さまで知って使わないほうが、気は楽だと思います。
月1ラウンドの会社員ゴルファーが気にする範囲
月1ラウンドの会社員ゴルファーが実際に気にするのは、2つの場面だけなんです。
仲間内のラウンドか、会社のコンペ・クラブ競技か。
| 場面 | 決めるのは誰か | どこを見るか |
| 仲間内のラウンド | プレーヤー同士 | 規則4.3a(1) |
|---|---|---|
| コンペ・クラブ競技 | 委員会(主催者) | 競技の案内 |
| コースの規約 | ゴルフ場 | 公式サイト |
会社のコンペで見るのは、主催者の案内に書いてあるかどうか。
距離計アプリ4本の一覧〜ゴルフ場でできること・対応OS〜


公式表記で確かめられた4本を、1つの表に並べました。
順位はつけず、書かれていることをそのまま置きます。
4本のできることを1つの表にまとめました
表の中身は、App Storeの掲載情報と開発元の公式サイトで確かめた範囲だけなんです。
順位づけも、おすすめの指名もしません。
| 項目 | 楽天ゴルフスコア管理 | ゴルフな日Su | GDOスコア | スマートゴルフナビ |
| 提供元 | Rakuten Group, Inc. | GOLFNAHI INC | GolfDigestOnline Inc. | Techno Craft.CO.,LTD. |
|---|---|---|---|---|
| バージョン | 6.1.0 | 3.3.4 | 4.14.0 | 4.10.8 |
| 課金なしで使える範囲 | GPSコースマップとスコア登録(対象コースのみ) | ゴルフ場情報の閲覧 | コースマップ(4ホール目以降は一部機能制限) | iPhone単体での利用 |
| 料金(税込) | 有料機能あり(説明文に金額の記載なし) | 月額360円 | 月額300円 | Apple Watch利用は月額240円 |
| 高低差の表示 | あり | あり | あり | 説明文に記載なし |
| Apple Watch | スコア登録機能が対応 | 対応(Series4以降・WatchOS9.0以降) | 説明文に記載なし | 月額課金で利用 |
| 対応OS | iOS 16.0以降 | iOS 14.8以降 | iOS 14.0以降 | iOS 12.0以降 |
2026年9月9日にApp Storeの掲載情報と開発元の公式サイトで確認(App Storeの掲載名は「楽天ゴルフスコア管理 GPS距離・高低差の計測・スイング解析」「ゴルフな日Su 【ゴルフナビ】-GPSマップで距離計測-」「GDOスコア-ゴルフのスコア管理 GPSマップで距離を計測」「ゴルフ GPSナビ・ゴルフ場GPSナビのスマートゴルフナビ」)
公式表記に並ぶのは、ピンポジション設定や同心円距離表示といった細かい機能名です。
言葉の意味。同心円距離表示は自分を中心にした円で距離を示す表示、中間点距離表示は狙った地点までの距離を示す表示です。
画面に出るのは、グリーンまでの距離。
なので、パターが入らないのは自分のせいかで扱ったグリーン上のパットには出番がありません。
高低差の表示があるアプリと、規則の線引き
公式表記に高低差の機能があるのは、4本のうち3本。
楽天ゴルフスコア管理・ゴルフな日Su・GDOスコアに、高低差の表示や計測の記載があります。
一方で、規則4.3a(1)は高低差を計測することを認めていません。
並べて読むところ。機能が付いているという事実と、規則が認めていないという事実は別々のものなんですよね。使うかどうかを決めるのはプレーヤー本人です。
この記事では、どのアプリが違反だという書き方をしません。
表示される機能を使わない、という選び方もありますよ。
風向きの表示は、天気予報から取ってきた値です
風向きの矢印は、その場で測った値ではありません。
ゴルフな日Suの公式表記は、次のとおりです。
直近で最新の天気予報から取得した「上空の風」をホールマップ内に沿った矢印で表示します。
同じ説明文には、注意書きも添えられていました。
※風向きや風速はあくまで予報値ですので実際の風とは異なります。
予報から得た値なので、規則4.3a(2)では認められている側に入ります。
地表の風は地形によって大きく変わる、という一文も同じ説明文の中にありました。
矢印を見て打つかどうかは自由ですが、数字そのものは予報という前提で見ましょう。
Apple Watch・スマートウォッチと連動できる?
腕時計での利用は、アプリごとに条件が違うんです。
- 楽天ゴルフスコア管理:スコア登録機能がApple Watchに対応
- ゴルフな日Su:Apple Watch対応(Series4以降・WatchOS9.0以降)
- GDOスコア:App Storeの説明文にApple Watchの記載なし
- スマートゴルフナビ:Apple Watchでの利用は月額課金
どれも同じように使えるわけではありません。
腕時計だけで残り距離を見たい方は、対応の有無を先に確かめておくといいですよ。
条件は変わることがあるので、入れる直前にストアページを見ておくと迷いません。
iPhoneとAndroidで使えるアプリは違う?
ここは正直、書けることが限られます。
App Storeの掲載情報で分かるのは、必要なiOSのバージョンまでなんです。
ゴルフな日Suの開発元の公式サイトには「iPhone & Android」という記載があります。
Androidの人は。Google Playのストアページで、対応OSと更新日を自分で確かめてから入れましょう。
それ以外のAndroid版の機能やバージョンは、確認できていないので書きません。
ゴルフの距離計アプリの精度は?課金なしで使える範囲も確かめる


精度と課金なしで使える範囲は、公式が書いていることだけで確かめます。
数字を作らないぶん、書けることははっきりしているんです。
GPS測位の誤差について、公式が書いていること
精度をヤードの数字で示した公式表記は、4本のどれにも見当たらないんですよね。
代わりに、注意書きがはっきり書かれていました。
・天候や障害物(送電線等)により大きな誤差が生じる場合がございます。
同じ説明文には、GPS衛星をつかむまでに数分かかる場合があるとも書かれています。
GPS測位(人工衛星の電波で今いる場所を割り出すこと)は、環境によって誤差が変わるという前提です。
| 注意書きの対象 | 公式が書いていること | 出典のアプリ |
| GPS測位の誤差 | 天候や障害物で大きな誤差が生じる場合がある | スマートゴルフナビ |
|---|---|---|
| 標高データの細かさ | 10mメッシュは精度が荒く、誤差も大き目になる | ゴルフな日Su |
| 電池の消費 | GPS計測はバッテリーを多大に消費する | スマートゴルフナビ |
出典:App Storeの掲載情報(2026年9月9日確認)
送電線の下や木立の中では、表示が動くことがある、と読めますね。
だから数字で語らず、注意書きのまま受け取るほうが素直だと思います。
標高データのメッシュで高低差の細かさが変わります
高低差の表示は、地面の高さを記録したデータから作られたものです。
標高データには5mメッシュと10mメッシュの2種類があります(※10mメッシュの方は精度が荒く、誤差も大き目になります。)
メッシュとは、地面の高さを何メートルごとの区切りで記録しているかの細かさ。
区切りが粗いほど誤差も大きくなると、公式が書いています。
メッシュの見方。区切りが細かいほど地面の起伏を拾えますが、公式が示しているのは種類の違いと誤差の傾向までです。
ただし、高低差を計測する行為は規則が認めていない側。
ここは、表示の作られ方の話として読んでおけば十分です。
課金なしで使える範囲はアプリごとに違います
課金なしで使える範囲は、4本でばらばらなんです。
- 楽天ゴルフスコア管理:GPSコースマップとスコア登録(対象のコースのみ)
- ゴルフな日Su:ゴルフ場情報の閲覧
- GDOスコア:コースマップ(4ホール目以降は一部機能制限)
- スマートゴルフナビ:iPhone単体での利用
ラウンドの途中から制限がかかるものもあり、最後まで同じように使えるとは限りません。
範囲も料金もアプリ4本の一覧表にまとめました。
課金なしで足りるかどうかは、使いたい機能によって変わります。
ラウンド中に電池が切れないようにする使い方
月1のラウンドで困るのは、途中で電池が切れることかもしれません。
・GPS計測はバッテリーを多大に消費します。プレー中はWi-Fi接続をOFFにする等して他の電力消費を抑える設定にてご使用下さい
公式がWi-Fi接続を切るという具体策まで書いています。
残量が減ってきたら、自分の番の前だけ画面を開く、という使い方がおすすめです。
1日を無駄にしないためにも、充電の準備は前日のうちにしておきましょう。
電波の弱いコースではどうなる?
山あいのコースだと、電波の入りが気になりますよね。
・GPSは携帯電波(圏外等)には影響しませんが、天候や障害物(送電線等)により正確な位置精度が保てない場合がございます。
GPSの測位そのものは携帯の電波に左右されない、と公式が書いています。
スマートゴルフナビには、コースデータを事前にダウンロードできるという記載も見つかりました。
圏外が心配な人は。コースデータを先に読み込めるアプリかどうかを、家にいるうちに確かめておきましょう。
ただし4本すべてがオフラインで使えるとは書かれていません。
行くコースで不安がある方は、事前に確かめておくと落ち着いて回れます。
専用機とゴルフの距離計アプリは何が違う?測り方と規則の扱い


専用の距離計と比べると、違うところと同じところがあります。
どちらが優れているかは、この記事では断じません。
測り方が違います〜衛星の電波と目標に当てる光〜
測り方は、そもそも別物なんです。
アプリとGPS腕時計は、人工衛星の電波で今いる場所を割り出します。
これがGPS測位で、登録されたグリーンの位置との差が残り距離。
| 項目 | アプリ・GPS腕時計 | レーザー距離計 |
| 測り方 | 衛星の電波で位置を割り出す | 目標に光を当てて測る |
|---|---|---|
| 規則4.3での呼ばれ方 | 距離計測機器 | 距離計測機器 |
| G-5が採用された競技 | 使えない | 使えない |
レーザー距離計は、目標に光を当てて往復にかかる時間で測る仕組み。
ブラインドホール(打つ場所からグリーンが見えないホール)では、光を当てる相手が見えません。
どちらが正確かという比べ方は、公式が数字を出していない以上、できないんですよね。
規則での扱いは、アプリも専用機も同じです
規則の側から見ると、両者は同じ箱に入っている扱いです。
規則4.3a(1)は、どちらも距離計測機器としてひとまとめに扱います。
ローカルルールひな型G-5の文面も「電子的な距離計測機器」でした。
買い替えても線引きは同じ。専用機に替えたからといって、高低差の計測や番手の推奨が認められるようになるわけではありません。
つまり、専用機に買い替えても規則の線引きは同じなんです。
判断の材料としては、ここが大きいところですね。
月1ラウンドの人が、まずアプリから試すという順番
月1ラウンドの会社員ゴルファーなら、順番の話として整理できると思うんです。
手持ちのスマホを使えば、買う前に使い勝手を確かめられます。
手前に刻むレイアップ(無理に狙わず、手前に置くこと)を選ぶ場面でも、残りの数字が判断のもと。
順番の話。先にアプリで残り距離の見え方を確かめてから、専用機を買うかどうかを決めるという進め方もあります。
どこにお金と時間を使うかという話は、月1ゴルフのサラリーマンでも100切りは狙えるとも重なる部分。
そもそも道具にいくらかけるかは、ゴルフ用品のカテゴリーで扱っているテーマ。
専用機に進むなら、高低差をオフにできる機種から見る
アプリで残り距離の見え方に慣れて、ピンまでを直接測りたくなったら、専用機に進む順番です。
腕時計とレーザーのどちらにするかは、ゴルフ距離計の腕時計とレーザーの比較で順番に決められます。
そのとき見ておきたいのが、高低差の計測を使わないモードにひと目で分かる形で切り替えられるかどうか。
EENOURの公式ストアの距離計は、比較表では全機種に高低差(スロープ)の機能が付いています。
そのうえで、取扱説明書には高低差を使わないときの仕組みが書かれていました。
| 機種(税込) | 高低差を使わないときの仕組み |
| EENOUR K1(12,980円) | 本体の高低差補正スイッチで切り替え。直線距離・ピンロックのときLEDが緑 |
|---|---|
| SILLAID VM1(12,980円〜) | MODEボタンで切り替え。直線距離・ピンロックのとき「ゴルフ試合専用の表示LED」が緑 |
| EENOUR U800+(12,980円〜) | VM1と同じく、直線距離・ピンロックのとき表示LEDが緑 |
| SILLAID VES1(32,980円) | 【S】ボタン(説明書の呼び名は「ゴルフ試合専用スイッチ」)でピンロックとスロープを切り替え。手ブレ補正つき |
ただ、どの機種でも、競技で使えるかを決めるのはその競技の委員会で、くわしくは競技はローカルルールひな型G-5で禁止できますに置きました。
公式の返金ポリシーでは、開封した商品は初期不良などでない限り原則として返品を受けていないんですよね。
操作の流れは、公式が公開している取扱説明書のPDFで、買う前に確かめておくと安心です。
次のリンクは広告で、EENOURの公式ストアの距離計の一覧につながります。
EENOURの公式ストアでゴルフレーザー距離計の一覧を見る距離計を人に贈るか迷っている人向けには、ゴルフのプレゼントの選び方の記事もあります。
残り距離が分かっても番手が決まらない理由
残り距離が出ても、そこで手が止まる人は多いかもしれません。
自分のクラブが何ヤード飛ぶかを知らないままだと、番手は決められないからです。
この記事では番手別の距離を扱いません。
ここから先は別の話。残り距離は道具が出してくれますが、その距離を打てるかどうかは自分の距離表しだいです。
距離表の作り方は3本で作る9マスの自分の距離表にまとめてあります。
距離が分かったあとに何を練習するかは、練習方法のカテゴリーで扱っているテーマです。
ゴルフ場で距離計アプリを開いていい?規約はコースごとに違います


スマホの扱いは、規則よりゴルフ場の規約で決まっています。
4コースの規定を読むと、書き方はコースごとに違っていました。
ゴルフ規則に、スマホを禁じる決まりはありません
意外に思うかもしれませんが、規則にスマホそのものの決まりはないと分かりました。
オフィシャルガイドの全文を見ても、スマートフォンという語は出てきません。
携帯電話という語も、同じく0件でした。
電子機器に触れた記述はあるものの、対象が違います。ティーム競技で委員会が設けられる制限の例として、アドバイスを無線や電話で伝えることを禁じられる、という一文が規則24.4の詳説にあるだけ。
つまり、持ち込みの可否を決めるのは規則ではなくコース側です。
実在4コースの規約を並べました
実際に公開されている規定を、4コース分そのまま並べます。
| ゴルフ場 | 公開されている規定 | 距離計・GPSへの言及 |
| 紀南カントリークラブ | 規約第25条の行為の禁止に「携帯電話の使用(ただし、クラブの事前承認を得た場合は除く)」 | 記載なし |
|---|---|---|
| 茨城ゴルフ倶楽部 | コース内はマナーモードか機内モードに設定し、通話は遠慮 | 記載なし |
| 狭山ゴルフ・クラブ | 通話はクラブハウス内の指定の場所で | 記載なし |
| 北神戸ゴルフ場 | 携帯電話はマナーモードに。通話が必要なときはその場を離れる | 記載なし |
出典:各ゴルフ場の公式サイト(2026年9月9日確認)
書き方はコースごとに違い、そろえられた決まりではありません。
紀南カントリークラブの書き方。規約の「行為の禁止」に携帯電話の使用が挙げられ、クラブの事前承認を得た場合だけが例外とされています。
同じことは服装でも起きていて、雨のゴルフの服装はユニクロで足りるかでも4コースの公開規定を並べました。
4コースとも距離計・GPSには触れていません
4コースの公開ページを見ても、距離計測機器やGPSの語は出てきません。
使ってよいとも、だめとも書かれていない状態です。
だから事前に見ておく。4コースとも距離計・GPSに触れていないので、行くコースの公式サイトを開けば済みます。
4コースの結果を、全国のゴルフ場に当てはめることもできません。
行くコースの公式サイトを見れば、その日の扱いを自分で確かめられます。
同伴者を待たせない、スマホの出し方
気になるのは、規則よりも同伴者を待たせないかのほうかもですね。
茨城ゴルフ倶楽部の規定には「スロープレーの原因にならぬよう」という一文があります。
スロープレー(前の組との間隔が空いて、進行が遅れること)は、同伴者にも影響するものですよね。
- 自分の番が来る前に距離を見る
- カートを降りるときに画面を確認
- 打つ直前はスマホを持たない
自分の番の前に見ておくだけで、進行の心配はかなり減ります。
距離計アプリの話は、ここまでがマナーの範囲です。
ゴルフの距離計アプリのよくある質問10個


検索でよく並ぶ質問への答えは、こちらです。
ゴルフの距離計アプリは、規則で使っていいのですか?
距離や方向の情報を得ることは、規則4.3a(1)で認められています。禁止されているのは高低差の計測など、別の使い方です。原文は距離や方向の情報を得ることは、規則で認められていますに引用しました。
アプリの高低差の表示を使うと、規則ではどうなりますか?
規則4.3a(1)は「高低差を計測すること」を認めていません。機能が画面にあること自体と、それを使って計測する行為は別のものなんです。線引きは1つ目:高低差を計測することで説明しています。
競技やコンペでも距離計アプリを使えますか?
委員会がローカルルールひな型G-5を採用していれば使えません。まずは出場する競技の案内を見るところから始めてみてください。ひな型の原文は競技はローカルルールひな型G-5で禁止できますに載せています。
アプリが番手を教えてくれる機能は使っていいのですか?
そのラウンドの距離に基づくクラブの推奨は、規則が認めていません。一方でラウンド前に集めた情報を使うことは認められています。切り分けは2つ目:そのラウンドの距離に基づく番手の推奨のとおりです。
風速や風向きの表示は、規則でどう扱われますか?
天気予報から気象情報を得ることは認められています。認められないのは、コースの風速をその場で計測することなんです。原文は3つ目:コースの風速を計測することに引用しました。
スマホをコースに持ち込んではいけないゴルフ場はありますか?
ゴルフ規則にスマホを禁じる規定はありません。ただし規約はコースごとに違うので、行くゴルフ場の公式サイトで確認しましょう。4コースの原文は実在4コースの規約を並べましたにあります。
距離計アプリはどれくらい正確ですか?
誤差をヤードで示した公式表記は、4本のどれにも見当たりませんでした。公式にあるのは、天候や障害物により大きな誤差が生じる場合があるという注意書きなんです。原文はGPS測位の誤差について、公式が書いていることに引用しています。
課金せずにどこまで使えますか?
使える範囲はアプリごとに違います。ゴルフ場の情報だけのものもあれば、コースマップまで開けるものもあるんです。範囲は課金なしで使える範囲はアプリごとに違いますと一覧表で確かめられます。
Apple Watchやスマートウォッチと連動できますか?
対応の有無と条件はアプリごとに違います。腕時計だけで距離を見たい人は、先に条件を確かめておきましょう。まとめたものはApple Watch・スマートウォッチと連動できるかにあります。
結局どのゴルフの距離計アプリがおすすめですか?
この記事では、特定のアプリをおすすめとして挙げていません。公式に書かれている事実だけを並べたので、残り距離だけか記録も残すかという目的で選べると思うんです。並べた内容は4本のできることを1つの表にまとめましたで見比べられます。
まとめ:ゴルフの距離計アプリは3つの使い方を避けて始めよう


残り距離を知りたい人は、手持ちのスマホのアプリで足ります。
避けたいのは、高低差の計測・番手の推奨・コースの風速の計測の3つ。
競技に出る人は、その競技の委員会の案内で確かめられます。
- 残り距離を知りたい人はアプリで足りる:距離の計測は規則4.3a(1)で認められる
- 認められない使い方は高低差・番手・風速の3つ(原文で確認できる)
- 競技はローカルルールひな型G-5しだい=委員会の案内を見る
- 精度と使える範囲は公式の注意書きで確かめる(誤差の数値は記載なし)
- コースの規約は行くゴルフ場の公式サイトで事前に確認
迷っている時間が長いほど、次のラウンドが近づいてきます。
3つを使わないと決めれば、今日のうちにアプリを入れて試せると思うんです。



今日は規約のページを開くだけで十分。
次のラウンドが決まっている方は、行くゴルフ場の公式サイトの規約・マナーのページを、ぜひ開いてみてください。
距離が分かると、次は100切りに向けて何を選ぶかを決められます。

