コタロウ38って出たけど、シャフトはSとRのどっち…。
ヘッドスピード38なら、シャフトの硬さはメーカーの公表値から絞り込めます。
結論から言いますね。
ヘッドスピード(クラブヘッドが振り抜ける速さ)38m/sは、メーカー公式の目安でSRとRの両方に入り、Sには入りません。
根拠になるのは、ダンロップがゼクシオ 14 ドライバーの製品ページで公表している数字です。
| 硬さ | 目安適応 ヘッドスピード | 38は入るか |
| S | 39〜47m/s | 入らない |
|---|---|---|
| SR | 36〜44m/s | 入る |
| R | 32〜41m/s | 入る |
| R2 | 31〜37m/s | 入らない |
- 公式の目安では38はSRとRの重なり(38が入る硬さ)
- Sの設定がある3モデルは下限が39か40(5モデルの公表値)
- 同じダンロップでもモデルごとのずれあり(モデル差)
- 速さの数字が載る場所はメーカーで違う(メーカーごとの載せ方)
- 次の一手は候補モデルの製品ページを開くこと(公式スペックの見どころ)
「Rが正解」と書く記事と、「Sでもいい」と書く記事が並んでいますよね。
しかも、どちらも数字の出どころを示していません。
でも、38は公表値の範囲の中にある数字です。
候補を1本決めて、その製品ページで目安適応ヘッドスピードの行を見るところから始めてみてください。
4つの質問から、いま取り組むテーマを1つに。次の練習でやることと、練習メモを作ります。
回答をもとに練習の優先順位を整理するツールです。スイングの原因やスコア改善を保証するものではありません。練習内容はゴルハックの提案例です。
ヘッドスピード38のドライバーはSRとR:Sの下限は39か40から


まずは、公式が出している数字に38を当てるとどう見えるか、確かめてみましょう。
見るポイントは、公表値・モデルごとの差・次の一手の3つです。
公式の目安適応ヘッドスピードに38を当てるとSRとRに入る
ダンロップはゼクシオ 14 ドライバーの製品ページに、目安適応ヘッドスピードという行を置いています。
メーカーが硬さごとに示している、想定する速さの範囲のこと。
公表されている数字は、S=39m/s〜47m/s、SR=36m/s〜44m/s。
R=32m/s〜41m/s、R2=31m/s〜37m/sの4段階です。
38m/sは2つの範囲に同時に入ります。SR(36〜44)とR(32〜41)が重なる帯にあたり、Sの下限39には1だけ届かないんですよね。R2の上限37はすでに超えています。
つまり38は、SRに入ると同時にRにも入る数字。
フレックス(シャフトの硬さの表記で、S・SR・R・R2・A・Lがあります)の1文字では決まらない。
これが、公表値から言えることです。
Sの設定がある3モデルは下限が39か40で、38は届かない
タイトルに置いた39という数字は、ゼクシオ 14 ドライバーのSの下限です。
同じダンロップでも、ゼクシオ 14+ ドライバーとスリクソン ZXi RKT MAX ドライバーは違います。
こちらはS=40m/s〜48m/sです。
スティッフ(S)は硬め、レギュラー(R)は一般向け、その間がSRという並び順ですね。
- Sの下限が39m/s:ゼクシオ 14 ドライバー
- Sの下限が40m/s:ゼクシオ 14+ ドライバー/スリクソン ZXi RKT MAX ドライバー
- Sの設定そのものがない:ゼクシオ プライム ドライバー/ゼクシオ 14 レディス ドライバー
5モデルのうちSの設定がある3モデルは、いずれも下限が39か40で、38はその手前にあります。
ただし、これを「業界共通でSは39から」と読み替えることはできません。
ミズノ公式も、「機種・ターゲットにより硬さが異なりますのでご注意ください」と注記しています。
つまり、同じSでも中身はそろっていないんです。
1文字では決まらない:次は候補モデルの公式ページを開く
38をS・SR・Rの1文字に置き換えられない理由は、2つあります。
ひとつは、同じメーカーの中でもモデルによって範囲がずれること。
もうひとつは、目安適応ヘッドスピードが載っている場所がメーカーで違うことです。



じゃあ結局、自分は何を見ればいいんだろう。
見る場所は、1つで足りるんです。
候補にしているドライバーを、まず1本決めます。
そのモデルの製品ページに、目安適応ヘッドスピードの行があるかを確かめてみてください。
距離の換算はこの記事の範囲外。38m/sで何ヤード飛ぶのかという換算については、公式にも公的機関にも根拠になる資料が見当たりませんでした。飛距離そのものの調査はゴルフ初心者の飛距離は何ヤードが普通かにまとめてあります。
ドライバー5モデルの公表値:ヘッドスピード38はどこに入る?


ここからは、目安適応ヘッドスピードを公表しているドライバーを実名で並べていきますね。
どの数字も、メーカーの製品ページで原文のまま確かめられます。
| モデル | 38が入る硬さ | S | SR | R | R2 |
| ゼクシオ 14 ドライバー | SRとR | 39〜47 | 36〜44 | 32〜41 | 31〜37 |
|---|---|---|---|---|---|
| ゼクシオ 14+ ドライバー | SRとR | 40〜48 | 37〜45 | 33〜42 | 設定なし |
| スリクソン ZXi RKT MAX ドライバー | SRとR | 40〜48 | 37〜45 | 33〜42 | 設定なし |
| ゼクシオ プライム ドライバー | SRとR | 設定なし | 33〜41 | 30〜38 | 28〜36 |
| ゼクシオ 14 レディス ドライバー | R | 設定なし | 設定なし | 〜39 | 設定なし |
ゼクシオ 14 ドライバーではSRとRが38で重なる
この5モデルは、次の4つをすべて満たすものだけを選びました。
- メーカーの製品ページにフレックス別の目安適応ヘッドスピードがある
- 旧モデルのページではなく、現行として案内されているモデル
- 日本語の公式ページで原文を確認できる
- 数値が同じ兄弟モデルと左打ち用は代表の1本にまとめた
この4つで並べたのが、上の5本です。
4つ目を入れた理由。同じ条件を満たす現行ドライバーは右打ち用だけで8モデルあり、スリクソン ZXi RKT シリーズの兄弟モデルと左打ち用は数値がそっくり重なっていました。
ゼクシオ 14 ドライバーはS・SR・R・R2の4段階すべてに範囲が載っているのが特徴です。
38を置くと、SRの中ほどとRの上寄りに同時に重なります。
読み取れない項目もひとつ。ロフト&シャフト・バリエーション(メーカーが用意しているロフト角とシャフトの組み合わせ一覧)とスペックは画像で載っていて、文字としては読み取れないんです。角度や重さの実数を知りたいときは、カタログや店頭の資料を確かめてみてください。
ゼクシオ 14 ドライバーは、こんな方におすすめです。
自分のヘッドスピードがどの硬さの範囲に入るかを、公式ページで確かめたい方。
フレックス別の目安が4段階で載っているので、38がどこに入るかを自分の目で確かめられます。
同じダンロップでもモデルごとに1〜2m/sずれる
同じメーカーの中でも、モデルが変われば範囲は動きます。
ゼクシオ 14+ ドライバーはS=40m/s〜48m/s、SR=37m/s〜45m/s、R=33m/s〜42m/s。
一般にアスリートモデル(スイングがしっかりできる人に向けたモデル)と呼ばれるのが、スリクソン ZXi RKT MAX ドライバー。
このモデルも、同じ数字です。
ゼクシオ 14 ドライバーとの差は1〜2m/s。Sの下限は39から40へ、SRの下限は36から37へ動きます。数字が1つ違うだけで、同じ38の置かれ方が変わるんですよね。
この2モデルでも、38がSRとRの両方に入るところは変わりません。
変わるのは、Sとの距離です。
ゼクシオ 14 ドライバーより、Sの下限が1つ遠くなるという読み方になるかもしれません。
スリクソン ZXi RKT MAX ドライバーはシャフトが3本。Rの行があるのは①Diamana ZXi-II 50 カーボンシャフトだけで、特注対応の②③はS・SRの2段階なんです。
ゼクシオ プライム ドライバーでは38がRの上限ちょうど
もう少し柔らかい側に寄っているのが、ゼクシオ プライム ドライバーの表記です。
SR=33m/s〜41m/s、R=30m/s〜38m/s、R2=28m/s〜36m/s。
38はRの上限ちょうど。ゼクシオ 14 ドライバーでは32〜41の真ん中寄りだった38が、ここでは30〜38の端に移ります。同じ数字でも、モデルが変われば位置づけが動くんです。
Sの設定がないモデルで見比べたい人には、SRとRとR2の3段階で載っているゼクシオ プライム ドライバー。
逆にいえば、Sを選びたい方の候補にはなりません。
Sの設定がないかわりに、38がRの上限ちょうどに来るという別の見え方ができます。
レディスモデルは上限だけの表記で、38はRに入る
レディスモデルになると、表記の形そのものが変わります。
| 硬さ | 装着シャフト | 目安適応 ヘッドスピード | 38は入るか |
| R | ②SPEEDER NX DST for XXIO カーボンシャフト | 〜39m/s | 入る |
|---|---|---|---|
| A | ①ゼクシオ MP1400L カーボンシャフト | 〜37m/s | 上限を超える |
| L | ①ゼクシオ MP1400L カーボンシャフト | 〜35m/s | 上限を超える |
下限は書かれていません。
上限だけで区切られているのが、レディスモデルの表記なんです。
38を当てると、残るのはRだけ。しかもRの行があるのは②SPEEDER NX DST for XXIO カーボンシャフト(レディス)のほうで、①ゼクシオ MP1400L カーボンシャフトはA・Lの2段階です。つまり38で選ぶなら、硬さだけでなくシャフトも②に決まります。
上限だけの表記で分かりやすいのは、ゼクシオ 14 レディス ドライバーのほうかもですね。
ただ、38だとシャフトも硬さもほぼ1通りに決まるんです。
幅を持って選びたい方には、窮屈に映るかもしれません。
上限だけの表記なので、38が入るのは②のシャフトのRだけとひと目で分かります。
この表の前提は「ドライバーで測った数値」
表を自分に当てはめる前に、ひとつ確かめておきたい前提。
ダンロップは製品ページに、次の注記を添えています。
ヘッドスピードの基準はドライバー使用時の数値
つまり、ドライバーを振って出した数字を当てはめる表です。
番手をまたぐ換算を書いていない理由。7番アイアンで測った数値からドライバーの数値を割り出す式は、メーカー公式にも公的機関にも見当たりませんでした。測り直すときは、ドライバーで測った数値をそろえるのが確かですよ。
測るときは、同じ番手で記録をそろえると迷いません。
測る手段は、練習場の測定器のほかに、スマートフォンの計測アプリという選択肢も。
使い分けは、ゴルフの距離計はアプリで足りるかで整理しています。
クラブを合わせる前にヘッドスピードそのものを上げたい人は、ヘッドスピードの上げ方の記事で、測り方とスイングの順番をまとめました。
ヘッドスピードの目安は載っている場所がメーカーで違う


ここまでの数字は、すべてダンロップの製品ページに載っているものでした。
ほかのメーカーについては、製品ページだけでなくカタログPDFまで開いて確かめてみました。
| メーカー | 速さとの 対応の載せ方 | 確認した資料 | そこに載っている項目 |
| ダンロップ | フレックス別の 数値レンジ | ゼクシオ 14 ドライバー (製品ページ) | フレックス別の範囲 ほか |
|---|---|---|---|
| オノフ | フレックス別の 数値レンジ | オノフ 2026年ゴルフカタログ (PDF) | フレックス別の範囲 重さ・トルク・調子 |
| ブリヂストン ゴルフ | シャフト別の グラフ | ブリヂストンゴルフ 2026年ゴルフカタログ (PDF) | シャフト別の帯グラフ 重さ・トルク・調子 |
| 本間ゴルフ | 記載なし | BERES(2026年モデル) DRIVER JPグレード ウェブカタログ | シャフト・フレックス 重量・トルク・バランス |
| ピンゴルフ ジャパン | 記載なし | フィッティングの流れ カタログ | 計測で決める手順 |
| キャロウェイ ゴルフ | 上限の注意だけ (アイアン用) | カスタムシャフト・グリップ | 重さ・トルク・調子 上限の注意 |
オノフとブリヂストンはカタログPDFに速さを載せている
オノフの2026年ゴルフカタログには、オノフ ドライバー アカのシャフトについて適応ヘッドスピードの行があります。
R2=32m/s〜39m/s、R=35m/s〜42m/s。
SR=37m/s〜44m/s、S=40m/s〜47m/sの4段階。
注記も「適応ヘッドスピード(目安)は、ドライバー使用時の数値」で、ダンロップと同じ前提でした。
オノフでは38がR2・R・SRの3つに入ります。Sの下限40には届かないものの、同じ38でもメーカーが変われば入る硬さの数まで動くんです。
ブリヂストンゴルフ BX1LS ドライバーは、2026年ゴルフカタログにグラフが載っています。
グラフの名前は「シャフト別対応ヘッドスピード(m/s、ドライバースイング時)」。
ただ、グラフは画像なんです。
文字として読み取れるのは、目盛の数字だけ。
シャフトごとに帯が引かれているところまでは分かります。
でも、フレックス別の数値レンジという形では書かれていないんです。
本間ゴルフとピンとキャロウェイの現行資料に速さ別の記載はない
本間ゴルフ BERES(2026年モデル)DRIVER JPグレードのスペック表も見てみました。
並ぶのは、シャフト・フレックス・重量・トルク・バランス・総重量です。
トルクはシャフトのねじれやすさ、調子(キックポイント)はしなる位置を指す項目。
正直、同社のウェブカタログでBERESの2026年版まで開いても、フレックス別の目安は見当たりませんでした。
ピンゴルフジャパンにも速さ別の早見表なし。フィッティング(計測しながら自分に合うクラブを決めること)の説明にも、2026年のカタログにも、フレックスと速さを対応づけた表はありませんでした。
キャロウェイゴルフのカスタムシャフト一覧で数字が添えられているのは、アイアン用のスチールシャフト2本だけです。
※N.S.PRO ZELOS 6シャフトはドライバーにおけるヘッドスピードが43m/sを超える方は、ご使用をお控えください。
もう1本のN.S.PRO ZELOS 7シャフトにも、45m/sという数字が同じ書き方で添えられています。
どちらも、アイアン用シャフトの上限をドライバーの速さで示したものです。
ドライバー用のウッドシャフトの欄には、速さの記載がありません。
だから「ヘッドスピード38ならR」とメーカー横断では言えない
ここまでを足すと、答えの輪郭が見えてきます。
フレックス別の数値レンジまで出していたのは、調べた範囲ではダンロップとオノフの2社でした。
「載せていない」ではなく「載せる場所が違う」。製品ページだけで足りるのはダンロップで、オノフとブリヂストンはカタログPDFに出てきました。製品ページで見つからない人は、カタログを1つ開いてみてください。
しかも同じ38が、ゼクシオ 14 ドライバーではSRとRの2つに入ります。
オノフ ドライバー アカだと、R2・R・SRの3つに入るんです。
この状態で、「38はRです」と業界全体の基準のように書くことはできないんですよね。



よく見かける総重量の目安って、何なんだろう。
この記事では、出どころを確認できた数値だけを書いています。
公式の資料にたどり着けなかった数字は、たとえよく見かけるものでも載せていません。
なお、ここで挙げたのは調べた範囲のメーカーです。
正直、すべてのブランドを確かめたわけではありません。
メーカーはヘッドスピードだけで硬さを決めていない


硬さの決め方そのものについて、メーカーが書いている文章があります。
読んでみると、速さは判断材料のひとつという位置づけでした。
ミズノ公式はスイングテンポも考えると書いている
ミズノのユーザーサポートには、硬さの基準についてこう書かれています。
これまで硬さ(フレックス)は、ヘッドスピードだけで選ぶ場合がほとんどでしたが、テークバックからダウンスイングまでのスイングテンポも合わせて考慮することが必要です。
スイングテンポは、テークバックからダウンスイングまでの振りの速さのこと。
同じページには、テンポの速い人には硬め、ゆったり振る人には軟らかめが合うという説明も続きます。
つまり38という数字と振り方の両方を見る、というのがメーカー側の立場です。
同じ38m/sでも、選ぶ硬さは変わりえます。ゆったり振る人とせわしなく振る人では、合う硬さの向きが逆になるという説明でした。数字だけを見て決めるものではない、と読み取れるんですよね。
自分がゆったり振るタイプかどうかも、あわせて思い出しておきたいところですね。
硬さは順式たわみ・振動数・ゴルファーのタイプで決めている
では、メーカーは何を見て硬さの表記を決めているのでしょうか。
ミズノは順式たわみ・振動数・ゴルファーのタイプの3つを挙げ、総合的に判断していると説明しています。
| 見ている要素 | 中身 | 説明している メーカー |
| 順式たわみ | グリップ側を固定し先端に 一定の重さをかけたときのたわみ量 | ミズノ |
|---|---|---|
| 振動数 | シャフトを揺らした ときの往復回数 | ミズノ |
| ゴルファーの タイプ | 振り方の傾向 | ミズノ |
| 弾道の 3つの数値 | ボール初速・ 打ち出し角・スピン量 | ピンゴルフ ジャパン |
ここで注意したいのが、振動数の扱い。
ミズノは、振動数も考慮していると書いているんです。
ただ、何回が目安かという数値は公表していません。
数値が出てこない項目は、そこで決めようとしないのが早道だと思います。
同じSでも機種によって硬さが違うと公式が注意している
フレックスの表記そのものについても、ミズノは注意書きを添えています。
一般はR=レギュラー、やや硬めはSR、硬めはS=スティッフ。それより硬いものはX、女性用はレディース=L。女性用と一般=Rの間はAシャフトとなります。機種・ターゲットにより硬さが異なりますのでご注意ください。
売り場で、「前のクラブはSだったから今度もS」と決めたとします。
すると、同じ文字でも中身がそろわないことになるんです。
「SRの基準はメーカーで違う」という体感は、そのとおり。ネット上でよく見かける声が、メーカー自身の注記で裏づけられているんです。前のクラブの文字をそのまま引き継がない、という判断の根拠になります。
だからこそ、同じモデルの中で硬さを見比べるのが筋の通った順番なんですよね。
クラブより先に、振り方を見直す道もあります。
その判断材料は、ゴルフレッスンに通うべきかで整理しました。
ピンは弾道の3つの数値で決めると説明している
ピンゴルフジャパンのフィッティングの説明には、ヘッドスピードという言葉が出てきません。
代わりに書かれているのは、ボール初速・打ち出し角・スピン量をデータで分析するという手順です。
入口の数字と、出口の数字。ヘッドスピードは振る側の数字で、ボール初速・打ち出し角・スピン量は打たれたあとのボールの数字なんです。38という数字は出発点で、ゴールの数字ではありません。
だからこそ、最後は計測してから決めるという順番なんです。
自分の数字を自分で測って書き出す進め方は、ウエッジの飛距離を9マスの表で作る記事でも同じ形をとっています。
測った数字が手元にあれば、店頭での相談も具体的になるはずです。
ヘッドスピード38のドライバーは公式スペックのどこを見る?


製品ページを開いたとき、スペック表のどこに何が書いてあるかを整理しておきますね。
先に、全体像を1枚の表にまとめてみました。
| スペックの項目 | 何を示すか | 速さの目安 |
| 目安適応 ヘッドスピード | 硬さごとの 想定する速さ | 公表あり |
|---|---|---|
| 総重量 | クラブ全体の重さ | 結びつけなし |
| シャフト重量 | シャフト単体の重さ | 結びつけなし |
| トルク | ねじれやすさ | 結びつけなし |
| 調子 | しなる位置 | 結びつけなし |
| ロフト角 | フェースの傾き | 結びつけなし |
| バランス | 先の重さの感じ方 | 結びつけなし |
総重量とシャフト重量は速さと結びつけて公表されていない
重さの数字は、どのメーカーもきちんと出しています。
| 硬さ | 総重量 | シャフト 重量 | トルク |
| S | 特注 | 50g | 6.7度 |
|---|---|---|---|
| SR | 288g | 46g | 7.7度 |
| R | 284g | 42g | 7.9度 |
ただし、この表のどこにも何m/sの人に何グラムという対応づけは出てこないんです。
ブリヂストンゴルフは「※ゴルフクラブの重さ(総重量)は目安とお考えください」と注記しています。
ダンロップも、カタログの重量は設計値であって実測とは差が出ることがあると書いているところです。
「総重量◯gが合う」と書かなかった理由。メーカーはモデルごとの設計値を出しているだけで、速さと重さを結びつけた資料は見当たりませんでした。出どころを確認できない数字は、この記事には載せないことにしています。
設計値というのは、カタログに載せている設計上の数値のこと。
重さを見るときは、硬さを変えると重さも動くという関係を覚えておくと役に立ちます。
トルクと調子は度と位置で示され、速さの目安はない
トルクは度で、調子は元・中・先という位置で示されます。
先ほどの例では、Sが6.7度・SRが7.7度・Rが7.9度で、調子はどれも中でした。
数字は並んでいます。
でも、何度が何m/s向けかという説明は、どこにもないんです。
フレックス名に数字を入れているメーカーもあります。プロギア RS MAX ドライバーはS=M-43、SR=M-40という表記なんです。ただしこれはシャフトの名前で、適応するヘッドスピードの範囲として説明されているわけではないんですよね。
同じプロギアのシャフト重量は50g(S)・46g(SR)・43g(R)という並び。
この2モデルではどちらも、硬いほうがシャフトも重くなっていました。
なお、アイアン用のシャフトはドライバーとは別の系統で選ぶもの。
番手ごとの考え方は、やさしいアイアンランキングにまとめてあります。
ロフト角とヘッドスピードを結びつけた公式が見つからない
ロフト角についても同じ調べ方をしました。
結果はというと、速さと角度を結びつけたメーカー公式の記述が見つからないんです。
ダンロップの目安適応ヘッドスピードが示しているのは、あくまでシャフトの硬さのほう。



「38なら10.5度」って読んだ気がするけど…。
この記事では、角度を1つに決める書き方をしていないんです。
代わりに、候補モデルがどの角度を用意しているかを製品ページで見るほうが役に立つかもしれません。
角度そのものの一般的な考え方は、ゴルフ初心者の飛距離の記事でロフト角の目安として触れています。
同じロフト角でも通常生産と特注対応で入手のしかたが違う
もうひとつ、ロフト&シャフト・バリエーションの表には凡例が付いています。
- ●は通常生産=店頭に並ぶ組み合わせ
- △は特注対応可=注文して作ってもらう組み合わせ
同じ角度が並んでいても、記号が違えば手に入れ方が変わります。
先ほどの表にも特注の行がありました。B3MAX D ドライバーではSの総重量が特注の扱いで、SRとRの数値だけが並んでいます。硬さを1段上げたいときに、店頭在庫では選べないことがあるという例ですね。
候補の硬さが特注側にしかない場合は、納期と取り扱い店も先に確かめておきましょう。
入手の区分でモデルを絞る考え方は、9番ウッドのおすすめを一覧にした記事でも使っています。
ヘッドスピード38向けの高反発ドライバーにある注意書き


速さに不安があって検索すると、高反発をうたうモデルもよく出てきますよね。
この種のモデルには、メーカー自身が2つの注意書きを添えています。
公式が書く43m/sは上限で、おすすめの速さではない
高反発(反発係数)は、フェースがたわんでボールを弾き返す強さのこと。
その代表として名前が挙がるプロギア SUPER egg ドライバーの公式ページには、こう書かれています。
商品に支障をきたす場合がありますので、ヘッドスピード43m/s以上の方は打たないでください。
ここを「43m/s未満の人におすすめ」と読み替えないところが大事です。
文の中身は、これ以上の速さでは打たないでほしいという上限の注意書き。
「この速さの人に合います」という推奨の数字ではありません。
| 項目 | 公式の表記 | 読み方 |
| フレックス | M-40(SR) M-37(R) M-35(R2) | 数字は シャフト名の一部 |
|---|---|---|
| 総重量 | 280g/277g 276g | 順にSR・R・R2 |
| ヘッドスピード | 43m/s以上は 打たないでください | 上限の注意 |
| 規則 | SLEルール適合外品 ヘッド体積・ヘッド形状も ルール適合外 | 競技では使えない |
フレックス名に数字が入る書き方は、ここでも使われていました。
SLEルール適合外は、公式もプライベートのプレーに限っている
もうひとつの注意書きは、規則に関するものです。
SUPER egg ドライバーは、R&A及びUSGAのSLEルールに適合しておりません。プライベートでのゴルフプレーのみご使用ください。
SLEルール(規則の日本語版では「スプリング効果規則」)は、フェースがバネのように働く強さの上限を決めた用具の規則なんです。
適合外と明記されている以上、競技では使えません。
ルールの範囲から外れている点は、反発のほかにもあります。公式ページには「※ヘッド体積およびヘッド形状・・・ルール適合外」という1行もあり、スペック表の体積は500㎝³。用具規則の上限は460立方センチメートル(+テスト許容誤差10立方センチメートル)なので、大きさと形でも外れていますね。
仲間内のプレーだけに使う、という前提の商品だと公式自身が書いているんです。
2つの注意書きはセットで。上限の数字だけを取り出して「38m/sならぴったり」と読むと、規則に適合していないという前提が抜け落ちます。使う場面が限られる商品だという点まで含めて判断したいところですね。
ヘッドスピード38m/sだからといって、こちらを選ぶ理由が生まれるわけでもありません。
中古で名器を探す前に、適合しているヘッドかを確かめる
中古の売り場でも、同じような見極めが要ります。
古いモデルには、いまの規則に適合していないヘッドが混じっているからなんです。
確かめ方は、適合ドライバーヘッドリストで型番を照合するところから。
リストに載っていない=不適合、ではありません。用具規則には、自分の使うドライバーがリストに掲載されていない場合、そのドライバーが用具規則に適合していることを確認するのはプレーヤー自身の責任だと書かれています。リストの照合だけで白黒がつくわけでもないんです。



安く手に入っても、競技で使えないと意味がないもんね。
中古を含めた確認の順番は、スライスしないドライバーはあるのかという記事の中古の章にまとめてあります。
ここで覚えておきたいのは、型番の照合を先にすませておくという1点だけです。
ヘッドスピード38のドライバーによくある質問10個


ヘッドスピード38 ドライバーで検索されることの多い質問をまとめました。
ヘッドスピード38でSシャフトを使ってはいけませんか?
調べた5モデルのうちSの設定がある3モデルは下限が39か40なので、公表されている範囲には入りません。ただしミズノ公式は機種によって硬さが異なると注記しており、文字だけで使えないと決まるわけでもなさそうです。数字の並びはSの下限が39か40という話のところに置きました。
ヘッドスピード38のドライバーは何ヤード飛びますか?
速さから距離を割り出す式は、メーカー公式にも公的機関にも見当たらないままなんです。そのためこの記事では距離の数字を書いていません。前提の確認は表の前提、距離そのものの調査はゴルフ初心者の飛距離の記事をどうぞ。
ロフト角は何度を選べばいいですか?
角度とヘッドスピードを結びつけたメーカー公式の記述は見つかりませんでした。おすすめできるのは、候補モデルが用意している角度を製品ページで確かめることですね。調べた内容はロフト角と速さの結びつきに書いています。
7番アイアンのヘッドスピードから換算できますか?
換算式の出どころが確認できないため、この記事では扱っていないんです。ダンロップの注記も「ヘッドスピードの基準はドライバー使用時の数値」と書かれています。原文は表の前提のところに引用しました。
振動数は何を目安に選べばいいですか?
ミズノは振動数も考慮していると書いていますが、目安になる数値そのものは公表されていないままなんです。他社の現行ページにも速さと結びつけた表はありませんでした。決め方の中身は硬さを決めている3つの要素のとおりです。
ヘッドスピードはどうやって測ればいいですか?
練習場の測定器か、スマートフォンの計測アプリという選択肢があります。大事なのは、表に当てはめる数値をドライバーで測ることなんです。測る道具の選び方は表の前提とゴルフの距離計はアプリで足りるかの記事で整理しています。
38は女性だとどのくらいの位置ですか?
ゼクシオ 14 レディス ドライバーは上限だけの表記で、38が入るのはRだけなんです。ただしRの行は②SPEEDER NX DST for XXIO カーボンシャフトのほうにあり、①ゼクシオ MP1400L カーボンシャフトにはAとLしかありません。シャフトの違いはレディスモデルの表記にまとめました。
クラブの総重量は何グラムが目安ですか?
モデルごとの数値は公表されているものの、速さと結びつけた記述は見当たりませんでした。ブリヂストンゴルフ自身も、総重量は目安と考えてほしいと注記しているんですよね。公表値の実例は重さの読み方に置きました。
高反発ドライバーは競技で使えますか?
プロギア SUPER egg ドライバーの公式ページは、SLEルール(規則の日本語版では「スプリング効果規則」)に適合しておらず、ヘッド体積とヘッド形状もルール適合外だと明記しています。あわせて、プライベートのゴルフプレーのみで使ってほしいとも書かれているんです。原文はSLEルール適合外の注意書きに引用しました。
この記事に載っていないメーカーはどう調べればいいですか?
製品ページのスペック表に「目安適応ヘッドスピード」の行があるかどうかを見てみてください。見つからないときはカタログPDFまで開くと出てくることがあり、オノフとブリヂストンゴルフがその形でした。各社の資料に載っている項目は載っている場所の違いをまとめた章で一覧にしています。
まとめ:ヘッドスピード38のドライバーは公式の数字で選ぼう


ヘッドスピード38は、メーカー公式の目安適応ヘッドスピードでSRとRの両方に入り、Sには入りません。
根拠は、ダンロップが5モデルの製品ページで公表している数字です。
いっぽうで、速さの数字を載せていないメーカーもあります。
なので、メーカー横断の基準ではないという但し書きも付くんです。
- 公式の目安で38はSRとRの両方(38が入る硬さ)
- Sの下限は39か40で、38はその手前(5モデルの公表値)
- 速さの数字は載る場所がメーカーで違う(メーカーごとの載せ方)
- メーカーが見ているのは振り方と弾道の数値も(硬さの決め方)
- 今日の一手は候補モデルの製品ページを開くこと(スペックの見どころ)
38という数字が出たからといって、今日クラブを買い替える必要はないんですよね(笑)。
先にやることは、気になっているドライバーを1本決めること。
そして、その製品ページの目安適応ヘッドスピードの行を開くことだけです。
その行があれば、38の位置が分かります。
なければ、振り方と弾道の数値を見る番ですね。



今夜、気になる製品ページを1つ開くところからだね。
数字の出どころが分かれば、売り場で勧められた1本も自分で確かめられます。
実際に買い替えたときは、今のドライバーの行き先も決めておくと、バッグの本数が元に戻らずに済むはず。
行き先の分け方は、バッグから出したクラブには3つの行き先があるで整理しました。
ゴルフ用品の出張買取ウリエルは、公式に「無料査定のみのご依頼も可能です」と書いていて、1点でも出張に来てもらえるという案内も出ていました。
ただ、このリンク先から申し込めるのは関東・東海・関西と岡山の17府県で、岐阜は5つの市だけなんです。
次のリンクは広告で、公式サイトにつながります。
ゴルフ用品の出張買取ウリエルの査定フォームで、自分の地域が選べるか確かめる月1ラウンドでスコアを縮める順番を知りたい方は、月1ゴルフのサラリーマンでも100切りは狙える記事もあわせてどうぞ。

